2016年7月28日木曜日

オアハカ(たぶん)にて(1)  (分離 第一部「見ること」への準備 1ドン・ファンとの再会(1) )

※『分離したリアリティ』の「序文」の記事を忘れていたので、いったん公開した本稿(ドン・ファンとの再会の(2)を取り下げました。翌日(2016年7月29日)に再公開します。
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1968年4月2日の日記では、ドン・ファンとカルロスが中央メキシコの山岳地帯の小さな町にある公園のベンチに座っていたときの話を回想しています。

カルロスがドン・ファンに初めて会った町の名前を後あとまで明らかにしていないのと同様、ここは、とある町という感じで書かれています。(分離29)

カルロスは、人の名前、場所など後半に進むにつれて少しずつ明らかにしていく傾向があります。その気が緩む感じ理解できます。

おそらくこの町は、後のエピソードでたびたび登場する「オアハカ」の街のことだと思います。

メキシコの形なんてものは覚えていないので全体図載せました。参考までに日本の大きさと比べてみました。ソノラからオアハカまでですと、直線で日本縦断と同じくらいですね。

オアハカ、もろに山岳地帯です
一般的に「中央メキシコ」というとどのあたりなのでしょう?ざっと調べてみるとメキシコ合衆国(Estados Unidos Mexicanos)の首都「メキシコシティ」は中央メキシコにあるということだそうです。

そしてオアハカを調べました。メキシコシティよりは地図では下にありますがまぁ、中央メキシコって感じです。「山岳地帯」にあるかどうか確かにするために今回は、Google Earthを使いました。

オアハカ、たしかに山岳地帯ですね。

オアハカ中心部、真ん中にある大きな公園が例の場所かも?

二人はオアハカの「公園」のベンチでよく時間を過ごします。
次は、Google Street Viewで公園をうろついてみました。ま、これは確証が得られるほどの情報がありませんのでマップ上にある公園から、これかもな?くらいの感じでピックアップしてみました。
ただし、「ベンチ」があることが必須です。

上の航空写真で”アラメダ”と書いてある公園です

このベンチで、二人は、ドン・ファンがいっしょに住んでいるマザテック・インディアンの友人を待っていた(分離29)とあります。

すっかり忘れてましたが、ドン・ファンは当時、ルームメイトと暮らしてたってわけですな。
これってもしかするとドン・ヘナロのことでしょうか?
おさらい二巻目なので続く内容であらためてわかるのかもしれません。
Huautla de Jimenez.jpg

追記)ヘナロさんです。第三巻『イクストランへの旅』の第二部で明らかになります。(旅314)

ところでマザテック・インディアンって?

日本語で検索してみますと、いきなりドラッグ関係のトピックがずらずらっと出てきました。どうやら危険ドラッグ(旧脱法ドラッグ)の原材料となる草花を扱う民族らしいです。
日本語にはウィキ情報がないようなのでまた英語で調べてみました。

Mazatec people(マザテック人)
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The Mazatec people are an indigenous people who inhabit an area known as the Sierra Mazateca in the state of Oaxaca in southern Mexico, as well as some communities in the adjacent states of Puebla and Veracruz. The meaning of "Mazatec" translates to "people of the deer," derived from the Nahuatl word Mazatl meaning deer
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マザテック人は、南メキシコのオアハカ州、シエラ・マザテカ山脈や隣接するプエブラ州やベラクルズに住んでいる先住民である。
”マザテク”は”鹿の人々”を意味し、ナワトル語のマザトル(鹿)に由来する。
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ここではオアハカを中央ではなく「南メキシコ」と言っていますね・・・。
中を飛ばして”Traditional religious rituals”(伝統的宗教儀式)の項目によると、

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Mazatec tradition includes the cultivation of entheogens for spiritual and ritualistic use. Plants and fungi used for this purpose include psilocybin mushrooms, psychoactive morning glory seeds (from species such as Ipomoea tricolor and Turbina corymbosa), and perhaps most significant to the Mazatecs, Salvia divinorum.This latter plant is known to Mazatec shamans as ska María Pastora, the name containing a reference to the Virgin Mary.
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マザテックは伝統的に、精神と宗教儀式に使う幻覚剤(誘発性植物)の栽培を行う。
こうした目的のための植物と菌類(キノコ)にはシロシビン・・・・以下、省略
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またまた部族談義になりますが、やはりドン・ファンの交際範囲はヤキ・インディアン単一のトライブを超えた「国際的」呪術者組合の活動だということがわかります。

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