2016年12月19日月曜日

Amy(2) 『呪術師の弟子:カルロス・カスタネダとの人生』 (概要 2/2)

「概要」の話題を少し追記したくなりまして。
投稿の順番を見やすくするために公開日時を移動しました。

この本には、性的な描写や話題、そして用語が非常に多いです。
個別の投稿の頭に記すようにしますが、中にはかなり露骨な表現もあるのでご留意ください。

また日本語化にあたっては性行為(f-word)や女性生殖器(c-word)(英語とスペイン語)を表す言葉の選択に迷いましたが、あたしの翻訳では、あっさりと済ませてあります。

あちらでは日常的にでてくる罵り用語だったりするので、無理に該当する日本語にするよりもニュアンスとしては自然になっているハズです。

医療・生物用語的な男女生殖器の名称については、原文でそのように書いてあればペニス、ヴァジャイナにしてあります。後者は日本語ではヴァギナと称するのが一般的ですが、ここでは英語発音をカタカナにしました。

例のBBCの番組のインタビューでもAmy Wallaceが、カルロスとのエピソードの中で、そのような単語を口にしています。

本編では、カスタネダの会話の中に多用されるスペイン語の単語帳がついていまして「性関連用語」、「侮蔑・罵り用語」というジャンルが紹介されていることでもいかに多様しているかがわかります。

余談ですが、映画『ビッグ・リボウスキ』では、本編に登場した「f-word」のシーンだけをつまんだ動画がYoutubeにアップされています。このf-wordを仮に日本語にしたとすると会話としては非常に不自然なものになってしまいます。それほど英語の性関連罵倒用語と日本語の用法が異なるということですね。末尾に、埋め込んでおきます。

この本は、カスタネダのハーレムに属する女性の生活が中心となっている内容なのでアメリカの女性たちの性にたいする(当時の?)意識がよくわかります。
また、あたしのような凡庸な男からみると、ここにいる女性たちがみなかなり好色のように思えます。

彼女たちが別に好色なのではなくて、実は女性一般の考え方ならば、そうならそうと早く言ってくれればいいのにとゲスなことを考えてしまいました。

著者のAmyも後半、「わたしの書いたハーレムの性生活の様子は、いろんな受け取り方をされると思う。中にはうらやむ人もいるのではないだろうか」と書いています。

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