2016年10月5日水曜日

カスタネダを取り上げたドキュメンタリー:Tales From The Jungle 2007

あたしが30年も放置していたのが、そもそもいけないのですが、Amy Wallaceの『Sorcerer's Apprentice』の初版が出たのは割と最近の2003年ですし、日本語訳も出版されてないし、知らなくても仕方がないですよね。

それにしても、おそまきながら認識をあらたにしています。

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日本にもカスタネダのファンがほどほどいたこと。
カスタネダには妻がいたこと。最初の妻と別れた後に、重婚していたこと。
カスタネダには養子がいたこと。
テンセグリティという哲学?を開発していたこと。
多くの女性たちを弟子にしてカルト化していたこと。
彼らの活動を調べた著書や関係者の手記が出版されていたこと。
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そして、テレビ番組まで制作されていたこと。

YouTubeを見るとテンセグリティの健康運動マジカルパスについて女性たちがテレビ番組に出演して解説している映像だったり。
メンバーの中でも有名な魔女の行く末をちゃかしたような動画があったりと、グループの活動は米国ではかなり有名だったことがわかりました。

日本ではカスタネダ本人も含め、現在はほぼ無名といってもいいのではないでしょうか。

ちょうど『イクストランへの旅』までのおさらいが一通り済んだので、いったん、本編から離れて上記の魔女の一人、タイシャ・エイブラーが著した『呪術師の飛翔』をご紹介しようと準備をしています。


この本は、とてつもなく退屈な内容なので大して語ることもないなぁとはじめ思っていたのですが、ついつい余談含みで下原稿的には結構な分量になっています。

本はつまらなかったですが、同書の「訳者あとがき」でBBCが制作したカスタネダのドキュメンタリーがあることを知ったのは大収穫でした。

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BBC Carlos Castaneda And The Shaman. Tales From The Jungle 2007
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日本でBBCのiPlayerは使えませんので、申し訳ないですが、YouTubeにアップされている、おそらくポルトガル語圏向けの動画を視聴してしまいました。
動画は1本10分前後で6本に分割されています。
YouTubeの記載を見ると「2006年」となっていますが、BBCのサイトでは2007年となっています。

以前、ちょこっと書きましたが、この動画には、今は亡きAmy Wallaceやカスタネダ批判で有名なデミル他、多くの関係者が登場しています。これまで文字でしか知らなかった人たちが実際に動いて語るインパクトは強烈です。

コマーシャル放送では視聴率とれないと思うのでNHKさん、ぜひオンエアお願いします。

今は、90年代のはじめ『ラジニーシ・堕ちた神(グル)』という本を読んだときと同じような感慨です。
(当時、周囲にインドに行って帰ってきた人何人も出会ってました。なんか名前もらうんですよね、ちょっと気色わるかったけど、悪いのでだまってました)

余談ですが、アマゾンでラジニーシ関係の本に寄せられているコメントにはインパクトのあるものが多く信じる世間、けなす世間、楽しむ世間がわかります。

そして、上記のBBCの番組のYouTube動画に寄せられているコメントも似た雰囲気のものが多く寄せられています。カスタネダのファンなのでしょうかぼろくそに書いている意見も散見します。

このBBCの番組についてもいずれ日本語の解説をつけたいと思っています。

でもね。ドン・ファンは今でも好きですよ。
ただ、弟子選びはもっと慎重にすればよかったと思います。戦士なんだから。


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