ドン・ファンに盟友が私たちに何をしてくれるのか?と頻繁に尋ねます。
当然ですよね。知りたいんだから。
ドンファンは、盟友から得た力を使ったときの自分の経験を語ります。
「一度ものすごく高く飛び上がって一番高い木のてっぺんの枝をたたき切ったことがあった。だがそれはただそれだけのことにすぎなかった」
「何のために使う? インディアンを驚かすためにか?」
そんな力は虚しいだろう?ということでしょうか。
1961年11月23日の記録では、ドン・ファンの義理の娘が登場します。
このあたりの平凡な日常との接点が絶妙ですな。ドン・ファンは、仙人ではないわけです。
あらわれたドンファンは何週間か前に足首を脱臼したそうでギブスをしています。(教え78)
ラ・カタリーナが化けたという クロウタドリ ※次のエントリーで追記します |
呪術師のカジュアルな姿がステキです。
強力な魔術師がこれまた月並みなケガをしているのを不審に思ったカルロスにドン・ファンが告げます。
原因は、ドン・ファンに敵対?する魔女ラ・カタリーナの仕業だ、と。
カタリーナは、クロウタドリに化けて飛んできてふいをつき転ばされたのだそうです。
「カタリーナ」は、この後もたびたび登場するレギュラーキャラクターです。
ドン・ファン一派とは、少し遠い親戚のような付き合いです。
ですが、あたしが読み進んでいるところまででは登場はしても一度も話をする場面がなくとことん謎めいた存在です。
追記2017/4/21)最期まで会話はありません。
あくまでも実話であったらいいなという想定の話ですが、ドン・ファンのこのケガは、あたしの理解では本当はただの不注意によるもので、この機会を利用し教育の一環?としてカルロスにカタリーナに対する不気味な印象を植え付けるつもりでウソをついたのだと思います。
追記)この脱臼も芝居だったのでしょう。その後、たったの10日で完治しているというのにカルロスが驚いています。
ドン・ファンは後に、カタリーナに一芝居うってもらいカルロスにある種の恐ろしい「中間試験」を受けさせます。
追記)カタリーナに「一芝居」うってもらったというのはあたしの邪推です。『分離したリアリティ』では、カタリーナ自身は知らないしドン・ファンがもともと狙われていたのも本当だとドン・ファンが念をおしています。
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