2016年7月6日水曜日

教え2 メスカリトとの出会い

カルロスがドン・ファンの家に行くと5人のインディアンがいました。
彼らと一緒に、車で別の家にいきます。
あやしげな秘密の薬パーティーですな。

小さな家だそうです。
若い女と犬もいます。

なぜ、あたしは、ことこまかに人やら犬を書くのか?
これらの人々がもしかするとみんな呪師の身内であってカルロスだけが何も知らずに彼らの世界に招き入れられているのだろうか?という疑い(笑)からです。意味ないけど。

「その家の主」というのがいまして、この主が上記の5人の内一人なのか別の人物なのか文中からは不明です。ペヨーテをカルロスに手渡した男はジョンという名前ですが、ジョン=主人かどうかもはっきりとはわかりません。

ただ、後日、その家を再訪した際、待っていたのがジョンと二人の若者だったので、たぶんジョンが主人なのでしょう。これもこだわるポイントではないですが、そこがあたしらしさってことで。

「パーティ」では、カルロスは7個のメスカリトを噛みます。ポットに入れた粒を回して噛むので、いわゆる一般的なポッドパーティーとまったく同じですな。

メスカリトを噛んだカルロスは通常の感覚を超えた状態(平たくいいますとラリってる)になっていてメスカリトと交流を持つことができます。メスカリトはメスカリトで犬に憑依します。

 ※メスカリトが幻覚ではなくて実在しているというところがミソですね。

後日、この体験のおさらいをしてドン・ファンはカルロスを弟子にして彼が師匠から教わった秘密を伝える宣言をします。(「教え」P56)

ドン・ファンは、メスカリトの他に呪術師に力を与えてくれる存在「盟友(ally)」についても話します。
このallyというのは戦争で「同盟国」を指すときによく聞きますね。

「盟友は、人がだれも啓発できないものをお前に見せ、理解させてくれるだろう。
「盟友は、保護者でも霊でもない。補助だ。
「(だが、)メスカリトは(補助ではなく)保護者であり師だ。
「彼は盟友のように従わせたり使ったりはできんのだ。
「メスカリトは教えるためにお前自身の外へ連れていく
「盟友は力を与えてくれる」

言葉の意味合いや、上記の説明から「盟友」というのは、ポケモンの味方のモンスターみたいなものかなと後の冒険みたいな展開を期待させるのですが、後々まで怪しいだけで何の役にたつ連中なのかまったくわかりません(笑)

盟友は世界中にたくさんある(ママ)のですが、ドン・ファンは師匠に教わった二つに親しんでいるだけだといいます。
カルロスはその内のひとつだけを選ばねばならないと言われます。
それらは、

・デビルズ・ウィード(la yerba del diablo)
・ユミト(小さい煙)(humitoは、小さいhumo)

の二つで前者が記述の「ダツラ」で後者が「キノコ」系ですな。

そしてドンファンは「ダツラ」が性悪なのであまり好きではなく「煙」の方はあまり磨きをかけなかったといいます。

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