2016年7月16日土曜日

トカゲの姉妹 (教え 5 トカゲの呪術(1/3))

いよいよカルロスのダツラを使った学習と体験が深まりますが、この章は、カルロスの著作が創作ではないか?と言われる重要な部分です。

まず、ダツラの「練り粉」を作る加工処理というか儀式めいた手順が細々と書かれています。
このペーストになったダツラの力を借りてある種の占いができるそうです。

この占いの作業で重要な役割を担うのが二匹のトカゲです。

トカゲに(個人的ではないテーマで)知りたいことを尋ねると教えてくれるというのですが、驚いたことに一匹は口が縫われていて、もう一匹は目が縫われていたのです。

片方が妹だそうです。本稿のタイトルに「姉妹」としたのはそんな理由からです。
口を縫われているのが妹。目を縫われているのが姉のようです。(教え P139)

さすがに、そう都合よく姉妹のトカゲが見つかるかよ、なんて野暮なこたぁいいませんよ、あたしは。

まず、占いを成功させるにはトカゲと仲良くなるんだって言われるのですが、口とか目を縫ってるのに・・・。
きっと怒ってるよ。
(「教え135」では、トカゲにごめんねしてますが)

トカゲの口と目を縫うには、金属の針と糸を使うのではなく、糸は、りゅうぜつらんの繊維。
針は、チョヤ(choya)のとげ使う、とあります。

Opuntia fulgida 1 - Desert Botanical Garden.jpg
cholla 確かに針になりそう
原文に上記のようにchoyaとありましたが、chollaが正解のようです。発音が同じなのでchoyaと書いてもいいんでしょうね。

トカゲはおしゃべり好きなので他のところに行ってしゃべらないように口を縫い合わせるのだとか。

口を縫われたトカゲが見てきて、目くら(原文のママ)のトカゲが答えを聞かせてくれるそうです。

まぁ、トカゲを使いに出すまでの作法の細かいこと。
とてもじゃないですが、覚えられないです。

自分がサポートする段階が終わるとドン・ファンはカルロスを残して帰ってしまいます。
もう夕暮れ時で、カルロスはドン・ファンに教わったばかりの「逢魔が時」を思い出します。

夕ぐれ――そこには二つの世界の間の裂け目がある!」(教え136)

(稿を分けます)

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