2012年2月16日木曜日

ちいさいおうち

※映画『小さいおうち』について記しました。


初めて『ちいさいおうち』の話を知ったのは、映画館で何かディズニー作品を見たとき、本編の合間に上映されたディズニーアニメでした。

かなり自分が小さい時の記憶です。

調べてみると1952年の作品ですから初回上映は、さすがのあたしも生まれる前ですね。

のどかな田園風景が開発によって変わり摩天楼が立ち並ぶ大都会になっていく。ビルにはさまれ不安そうな「ちいさなうち」。
ま、これはお話ですので最後はハッピーエンドが待っていますが、実際にはこうはいきませんな。

このブログでいつもしがない無常観を書き連ねているあたしですが、ちいさなおうちの日本語訳に素晴らしいフレーズがありますのであらためてご紹介しておきます。

「ちいさいおうち」を建てた人は、この家がいつまでもいつまでも立っていられるように心を込めて丈夫に作りました。
そして・・・・・、

----------引用----------
それから
ながいあいだ
ちいさいおうちは、
おかのうえから
まわりのけしきを ながめて、しあわせに
くらしてきました。
あさになると、お日さまが のぼります。
ゆうたがには、お日さまがしずみます。きょうがすぎると、またつぎの日が きました。
けれど、きのうと きょうとは いつでも
すこしずつ ちがいました……
ただ ちいさいおうちだけは いつも おなじでした。
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(ちいさいおうち バージニア・リー・バートン文・絵 石井桃子訳 岩波書店刊)

「けれど、きのうと きょうとは いつでも すこしずつ ちがいました……」

です。
原文も合わせて下記に引用しておきます。
でも、日本語訳のリズムの方がココロに染み入る感じがします。


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The Little House
was very happy
as she sat on the hill
and watched the countryside around her.
She watched the sun rise in the morning
and she watched the sun set in the evening.
Day followed day,
each one a little different
from the one before ...
but the Little House stayed just the same.
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(THE LITTLE HOUSE HER STORY by VIAGINIA LEE BURTON)

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