2007年10月23日火曜日

マイコプラズマ

※下記に記した「お湯に溶かす」手法については追記の記事があります。


数年前、マイコプラズマに罹りました。

初冬、11月頃から、喉の痛みを皮切りに、風邪の気味が続くわ続くわ。とにかく咳がなおらない。夜、寝ると咳が出る。それも淡のからまない空咳で喉の痛みというよりは気管支、胸のあたりがむずがゆくなって咳き込む。
そして眠りが浅くなる―――の連続です。

医者にかかると風邪薬を出してくれます。ムコダインとか。でも、まったく治らない。
唯一の対症療法は、ヴェポラブでした。

優しそうなお母さんが、咳き込む子供の胸になすりこむCMでおなじみのあれです。
コマーシャルのナレーションのせいか、発音を「ヴェポラップ」と覚えていました。

似たような症状に悩んでいる友人の薦めではじめて購入したところ、名前の覚え違いだということが判明。ヴェポラブでした。

コマーシャルで「塗る」薬とばっかり思いこんでいましたが、もうひとつの処方が実に良いのです。(「効く」というのとはちょっと違う。「良い」のです)

スプーンに少しすくって、熱湯に溶かす。そこでわきあがる湯気を吸い込む。いわば吸飲ですな。
症状でつらいのは、喉ではなくて気管支だから、この咳には、のど飴はまったく効きません。そんなとき、ヴェボラブの吸飲は救いの神です。

つらいのでなるべく長く湯気を吸っていたい。
また、ヴェボラブはねっとりとしているので食用のカップなどで処方するとカップに強力な臭いが残ってしまいます。(すくうスプーンも)
そして、冷めた後の液体を無造作に流すと洗面台もべとべとになっちゃう。

以上をふまえたあたしの処置方法を披露します。

・ビンからすくうスプーンは、コンビニケーキなどのおまけについているプラスチックのスプーンを使う。
・コップは、100円ショップなどで売っているバカ安の紙コップを使う。
・お湯は、ガス台で沸騰した状態のままカップに注ぎ込む。
・湯気パワーがおちたらスプーンをティッシュできれいにぬぐって後日用に保管。
・さめた液体は、翌朝までおいておく。おいておくと表面にヴェポラブ部分が皮膜になって固まるので皮膜の割れ目から液体をそっと排水溝に直接注いで捨てる。紙コップも廃棄。

この薬。Vaporub。Vapor(湯気)とRub(塗る)だったのね。とナットク。

とはいえ、市販薬が活躍するのはそこ(症状の緩和)までのところで、根本的には治りません。
治らないまま年が明け、なんと二月頃まで症状が続き、さすがにこれはやばいと思って別の医者に行ってみました。

何ヶ月も咳がとまらない風邪と伝えたところ、先生は、ニヤっと笑うといいました。
「それは、風邪じゃなくてマイコプラズマ肺炎ですよ。」

どんな病気かは、検索で調べてもらうとして風邪に似ているしつこい病気で子供が多くかかるものだということ。(四年ごとに流行るので五輪病と呼ばれているそうです)

先生は、さっそく特効薬のジスロマック(いかにもすごそうなパッケージ)他を処方してくれて問題の症状は見事退治できました。

しかし、このマイコプラズマという病気、かなりしつこいやつらしく一回退治したと思っても様子を変えて再発することがあるらしく、その翌年も同様の症状が出ました。
ひょっとしてマイコプラズマではないのでは?と思いアレルギーの検査もしてみたが全部シロ。
そして、今年もまた再発。
くやしいですが、再びヴェポラブとジスロマックの世話になり乗り切ることになりました。

(2005年12月01日初出)

※追記:2013年9月、その後不思議にも2012年秋からは症状が出なくなりました。原因は不明です。

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