カルロスは肥満に関するこだわりが強かった。
肥満は呪術的ではないと弟子に厳しかった。
カルロス自身はでも肥満ではなかったが、どちらかというと小太りだった。
再会したとき、体系がスマートになっていて魅力的になっていた。
生徒たちにカフェイン、砂糖、炭水化物を禁じていたが、カルロスの晩年、私は朝食用に甘いパン(pastry)とカプチーノを買いに行かされた。
そんな際、フロリンダは、ナワール(カルロス)のものだから、誰にも見られるなと私に命じた。
カルロスは料理が上手だった。愛し合ったあと食事を作ってくれたこともある。
フロリンダはカルロスに食事を作ることが禁じられていた。
なぜか知らないが彼女が作ると毒になるのだそうだ。
フロリンダはこれ幸いと思っていた。
カルロスが禁煙で苦しんだエピソードも本で触れている。
はて、どの巻でしょう?
晩年、彼は胸ポケットのあるシャツを着なかった。煙草への反射運動で悩まされていたのだ。Taishaとよくカルロスのシャツを買いに行ったがポケット問題で悩んだものだ。
ドン・ファンは、カルロスを連れまわして強制的に禁煙させた。
カルロスの体の感じは引き締まって若々しくてちょうどよく思えた。体重を保つのがむずかしかった。よくよく考えてみればこれは肝臓ガンの初期症状だったのだ。
カルロスの元編集者のMichael Kordaが書いた「前立腺ガンとの闘い」という本でKordaが「ぼくたちは全員ガン(Big C(cancer))のマークをつけている」という下りにカルロスは異をとなえていた。
ガンは普通の人間がなるものだからだそうだ。
カルロスの体形に対する執着がひどすぎるのでみんな戦々恐々としていた。
度が過ぎるのでフロリンダが「あなたはBalanchineよりひどい!」と言ったら黙ってしまった。
Patsyが、それって誰?と聞いたので有名なサディストのバレエ監督のことだと教えた。
カルロスは痩せている生徒がお気に入りだった。Claudeは細い。女らしいふっくらとしてDaphneやCarolは太っていると非難された。
大きな胸や女性らしいヒップは害悪だというのだ。
こんな美しい女性たちが自分の体のことで悩むのが気の毒だった。
Muniも素晴らしいプロポーションだったのに悩んでいた。
一人をのぞいて全員が彼女のことを美しいとみとめていたのに。
自分が気に入られたい相手である、ただ一人から19歳のときからずっと文句を言われ続けていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿