2017年2月17日金曜日

Amy(57) 29 オズのカーテンの向こう側、そしてトリノの聖骸布

この章のタイトル「オズのカーテン」(Os' Curtain)とは、「(ウソを真実だと)信じること」を表しています。

内部サークルの活動を通して、私はカルロスの狂気と天才性の並立に思い至った。

(出版までして成功しているTaishaとFlorindaとは別に)二人の魅力的で賢い、しかし未完成の女性たちを、伝説の存在に作り上げたのだ。

多くの女性を罠にかけ彼をめぐって競争させる。そして彼女たちの自尊心をずたずたにする。
その魅力的だが平凡な二人の女性とは、MuniとClaudeのことだ。

Muniは、本を出すことができなかった魔女だ。
カルロスは彼女が博士号を取得したと主張していたが、実際は持っていなかった。

彼女は、本名をKathleenといって中流家庭に育った。医者の父親を交通事故で無くしていた。

Muniは、カスタネダと19歳の時に出会ったが、一時カスタネダと仲たがいをしたらしく、同僚の鍼灸師と結婚をした。

彼女は10年間、母親か夫とバークレーで暮らしていた。そして最後にカスタネダの許しを得てまた仲間に入った。

彼女はカルロスが主張しているような別の世界には行ってはいない。普通にカリフォルニアの三次元で生活をしていたのだ。

とすると、以前の書店の講演会のとき参加者の質問にたいする騒ぎは演技ですね。

Muniと洋服を買いにいっているときフロリンダが電話をかけてきてカルロスに嫌味を言われた話や、それをMuniがなぐさめてくれたエピソードなどがありますが割愛します。

カルロスのMuniやほかの女性に対する態度とClaudeに対する態度はまったく違っていた。彼女は、細くてボイッシュでそれだけ魅力的だった。

Cluadeはたくさんの才能を持っていた。グラフィックデザイン、コンピュータデザイン、コメディの演技、中でもダンスの才能は素晴らしかった。

メンバーとの夕食でのトラブル、Daphneと冷たいハンバーグに落ち着いた話。
「Princess Bride」という映画を例としてClaudeが好きといったものはメンバー間で流行になったエピソードなどが紹介されています。

1995年のThanksgivingあたりで私の(Claude)についての理解が頂点に達した。
このころカルロスの体調はどんどん悪くなっていった。嫌な臭いがしていた。
そして日曜クラスで自分が糖尿病であることを告白した。

Simonが仕切った、Thanksgivingパーティが開かれ、オフィスでケータリングで行われた。
カルロスに無視されて腹が立ったので事務所のBuddyのデスクでみつけた本が愉快なのでみんなの前で大声で読み上げたらカルロスが人のデスクは聖なる場所だ勝手に見るなと強烈に怒鳴られた。
泣きそうになった。
ところがしばらくすると会場に到着したClaudeが彼の机から同じようにその本を持ってきて私と同じことをしたがカルロスはバツが悪そうな感じで怒らなかった。

カルロスは私に対する罰として、日曜クラスの主催者を私からSoniaに変えた。

会場でのピンマイクの失敗の話。カルロスの皮ジャケットの脱ぎ着とサングラスの話、Patsyとのあらそいなどのエピソードを割愛します。

この時期になると私は、ほとほと嫌気がさして、人々と関わりあわないことにした。

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