2017年2月14日火曜日

Amy(54) 28 クロードとともだちの人形遊び(1/3)

Claudeは、カルロスとは父、グル、そして愛人という関係だった。

Caludeの趣味で最も奇妙なものが人形遊びだった。
40歳で髪もグレイになっているのに。
私は、遊び相手ではないのでこの趣味については、しばらく知らなった。

Zunaは、Claudeと仲がよかった。
私が彼らの仲間に入る前の話だが、Westwoodにカルロスの屋敷から車で10分程度のところに三軒のアパートがあった。二軒は、高級。もう一件は、暗くてぼろかった。
ひどい方には新入りが入れられた。

ZunaとClaudeは、いい方のアパートで隣人になって仲良くなりZunaの地位も上がった。

Zunaのリクルート(カルロスの団体への加入)は一種の伝説になっていた。

Zunaは、ロスアンゼルスの中流家庭の娘だった。あるレクチャーに参加してだれだかは不明だが魔女に出会い、親の教育で洗脳されていると信じ込まされた。
苗字は、Mahoney。ある種、誘拐のような形で連れ去られた。

たぶん、母親が留守、父親が居間で転寝している間にTaishaとAstridがヴァンで乗り付けたのだろう。自分を消し去るために壁に貼ってある家族写真から自分の顔を切り抜いたりした。

これも、おそらく伝説だが、彼女のピアノも運び出したといわれている。
不思議なことに両親は彼女を探しもしなかったそうだ。

だが、事実は違う。ZunaとAstridが後から教えてくれたが、両親は狂ったように彼女を探したそうだ。だが、カルロスが作っている家族への別れの手紙(親に地獄へ行けとかいてある)を送ってCarlos and Co.(カルロス会社)のメンバーになった。

Zunaが取って代わる前は、あのBeulahがClaudeのお守り役だった。
Beulahは、Claudeに命ぜられると恥ずかしい曲芸もやったとMuniが教えてくれた。

カルロスは、そうした貢献に対してBeulahの部屋代や大学院の授業料も出してやった。
Beulahは、誰に対しても攻撃的でイヤな奴だった。
でもClaudeのお守り役をやってくれるだけでも助かるわとMuniが言っていた。

Beulahの私に対する敵意をたずねると「嫉妬よ。あなたが成功したライターだっていうこととか。でもClaudeはすごく飽きやすいから、Beulahもすぐに次のに変わられるわ」

私は、なんとかBeulahとの関係をよくしようといろいろ贈ったが何も変わらなかった。
Muniには、Claudeは犬だと思って何も期待しちゃいけないといわれた。

本には書いていないが、カルロスの言葉を思い出した。
必要以上にものを持っているとき、人は完全さの際に立っているのだ

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