2017年1月26日木曜日

Amy(36) 17 私立探偵を雇う

私が自殺をしようとしたことをフロリンダにほのめかしたら、彼女は、彼らの気を引こう、あるいは自殺によって彼らを責めようとしてると言われたが、彼女は間違っている。

私の動機はただひとつ。痛みを止めたかっただけだ。

父親のIrvingが死にかけているまさにその時に、恋人に裏切られて、そもそもそのころから絶望に見舞われていたのでProzacなどの薬に頼っていたのだ。

(だから、カルロスたちとの出会いが救いでもあったのだ)

私はカルロスにとらわれていた。

友人たちは、カルロスが”典型的な女たらし”だといったが、耳を貸さなかった。
私が世界を救う人間である彼の命を(薬の常用により)危険にさらしてしまったと思い込んでいたのだ。

いい友人たちを持っていますよね。それにしてもカルトは怖いです。

気持ちがだんだん好戦的になってきて自分が夢中になっていることに対する真実を知りたくなってきた。

私は、いわゆるストーカーではないつもりだ。だが、知り合いに有能な私立探偵を雇うことを考えてしまった。だが、雇うだけの金銭的余裕がなかった。

この下り、本文の説明が少しわかりずらいですが、要するにカルロスの連絡先、居場所を知りたかったということです。

電話帳に驚いたことにあの有名なデミル(このサイトでもたびたび名前が出てきているカスタネダ批判で有名な学者)の連絡先があった。

彼に連絡がついて「カルロスが女たらしだという話を聞いたことがあるか?」と尋ねたら、聞いたことがないと答えた。彼は私の連絡に最初は警戒していたが、質問がカルロスおたくたちとは変わっていたのですぐに打ち解けた。

次に、Simon and Schuster(カスタネダの本の出版社)の(私の父親のIrvingとカルロスの担当だった)Michael Kordaに連絡をした。

(カルロスとこの会社との経緯に関するエピソードがありますが割愛します)(Amy149)

後に、彼が、ある企画をめぐってS & Sを去ったと聞いた。
S & S を去った本当の理由を後年たずねたが彼は答えてくれなかった。

Kordaにデミルと同じ質問の手紙を出したが、答えは「ぼくはカルロスについては一切話さない」という返事だった。

行き止まりになった。

思い余って私立探偵のAlexに相談したら本人が直接担当してくれた上に、料金もディスカウントしてくれた。

彼の写真がないのが致命的だった。
レストランへの聞き込みでは成果があがらなかった。
最後の手段で、タイシャの本名で電話登録を調べて出てきた電話番号がどんぴしゃだった。

カルロスが受けた。

どうしてこの電話を知ったのかはしつこく聞かれず、カルロスは「予兆」とみなしてくれた。のちに、この件でLA(カスタネダ邸)側では恐ろしい内部調査(誰かが漏らしたと思われていた)が行われたことを知った。

短い時間のデートをLAまで飛んで飛行場のホテルでセックスをして、とんぼがえりした。
その後、カルロスから電話があり許しと贖いのチャンスのため招待してくれるということになった。

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