2017年1月17日火曜日

Amy(28) 12 カスタネダとメキシコへ

”ハネムーン”に誘われたAmyはメキシコに旅立ちます。

私は、初めてのメキシコ訪問、それも最後の偉大な呪術師とメキシコに行けるので興奮した。

サンフランシスコからメキシコシティへ飛行機で行った。現地でAntonio Karam.愛称トニーと落ち合った。
Tonyトニーは、メキシコシティのCasa Tibetという仏教団体を主宰している。
トニーはカルロスを”nagualito(ナワール)”と呼んでいた。Mariveeという中年女性も加わった。カルロスのメキシコの出版社の人を紹介された。自分の甥だと言っていた。
カルロスの講演会にも同席した。特別扱いで申し訳なく思った。

このトニー(Antonio Karam)に関しては、その後の消息がわかっていますし、その気になれば本人とコンタクトをすることもできます。
詳しくは「付録」のところで紹介します。

講演会では”反復(recapitulation)”をするための瞑想を教えていた。
the Maria Christinaに泊まった。自分の部屋に入ったとき、あたしはこの部屋に前にきたことがあると思った。デジャヴだった。

the Maria Christina



翌朝、Tonyがカルロスになにか写真を手渡した。カルロスは私には見せたがらなかった。聞いてみるとそれは"flyers"(voladores)と呼ばれるエネルギーを吸い取る存在の写真でフロリンダが最初にみなければいけないと言われて傷ついた。
circa1940

夕食のとき、カルロスが古い時計を取り出した。circa1940という時計でドン・ファンが使っていたものだと言った。

アマゾン(米)でレプリカが販売されているようです。
今は在庫がないようですが、一応リンクと原文の説明書きを引用しておきます。
1940年のものですから確かにドン・ファンが使っていたとしてもおかしくはありません。
----------
This handsome, rectangular tank style timepiece made quite a name for itself in the 1940s and became very popular with the Hollywood studio scene. You can close your eyes and just imagine Bogart or Grant wearing this timeless piece. Some other features include a beautiful cream colored dial with individually stamped and applied Arabic numerals and graduated minute markers. This is complimented by a recessed second hand sub-dial with matching graduated markers, Deco influenced "cat's claw" lugs and a stainless steel back. Features a 23K gold plated case and components, Precision quartz movement (Miyota), includes a 3 year battery, a recessed second hand sub-dial and an 18mm genuine leather band. This watch is water resistant and has a 3 year limited warranty.
----------

Maya Chac Mool by Luis Alberto Melograna.jpg
Chacmool

カルロスが、国立民族博物館を案内してくれた。Ramonという知り合いが合流した。

いくつかの彫刻は魔女やthe Chacmoolsが生まれ変わったものだという。これは”cyclicity”というカルロスが考えた理論で後で説明をすると言われた。

カルロスに見てもらいたいものがあると言われた古代のデスマスクが父のアーヴィングに生き写しで泣き出してしまった。

外では高い棒を使った曲芸のような名物イベントがはじまった。これは"voladores"または"flyers"と呼ばれているがカルロスがトニーからもらった写真とは違うものだと言った。

逆に、このネーミングを使ったのでしょう。

Dancing on a pole Mexico.jpg
voladores

ちょっとしたミスが死を招く危険な曲芸とダンスがはじまり、カルロスの目が涙であふれてきた。エイミーがはじめてみるカルロスの泣き顔だった。

二人は愛を誓いあうがカルロスがその重要性について念を押した。ナワールの妻となることはもう元の生活に戻ることはできない。エイミーはもう人間ではないのだと言われた。
ホテルの部屋に電話がかかってきた。インディアンたちとあるところへ急に行かなくてはならなくなった。自分一人でなければならない。見送るから一人で帰ってほしいと言われた。

この電話を受けたあとのカルロスは頭を両手にうずめていた。スリッパとバスローブを着て白髪の姿が年老いて見えた。

0 件のコメント: