2017年1月16日月曜日

Amy(27) 11 セックス・マジックが招く危険(2/2)

車に乗ったカルロスは、「50セントコインがあった」というと、いきなり飛び出しナイフを見せた。

驚いた私が事の次第を訪ねようとすると、Ned Brown(カルロスのエージェント)がこのあたりに越してきたときの話をして私をはぐらかそうとしたが、

さっきの男の君を見る目だ!」と言った。

それから、カルロスは恐ろしい話をはじめた。

ドン・ファンに出会う前、ある政府の機関(!)に雇われていたとき人を死刑にしたこと話や日本の将軍(!)に弟子入りして人の殺し方、殺人をする瞬間の”穴”を待つことをならった話だった。

ぼくはこの男(将軍)死を看取ったんだ。彼は、戦士のように非の打ちどころのない死に方をしたんだ。でも彼にはカルマ(業)があったので呪術師の世界には入ることができなかった
(私はこれまでカルロスがカルマについて言及したことを聞いたことがなかった)

のちに、ぼくはドン・ファンにあった。そして最悪の秘密を持っていることを話したんだ。誰にも話したことはない。ドン・ファンに弟子入りしてからこれを話すまで何年も覚悟ができなかった
”話してみろ、ばかもの”ドン・ファンが言った。”それのどこがそんなに悪いんだ?だからいつもお前は重いわけか?なんでお前を少しがんばらせるために毎回わしががんばらなくちゃならんのか?それが”酷い”ことか?”
”ぼくは人を殺したんだよ、ドン・ファン。たくさんの人たちだ”
”それだけか?人々を殺した?ばかだな、お前は。お前はサルを殺したんだ。それがそんなに恥じ入ることか?ちょっとだけサルを殺しただけだ。世の中にはもっと気にしなくちゃならんことがやまほどあるぞ。おまえはそんなのにこの程度の”大変な秘密”に悩んでいるのか?ばかばかしい!”

はじめ、ドン・ファンのこの冷酷さに戦慄した。この非人道さ! そして不思議なことにぼくが抱えていた心の負担がいきなり軽くなったんだ。ドン・ファンは、ぼく自身の重要性を見直すように仕向けていたんだ。ぼくは自分を重要視しすぎていた、僕の罪悪感はすべてうのぼれからきていたんだ!ほんとうはぼくがしたことなんて”なんでもない”ことだったんだ。サル、ぼくたちみんながそうさ、ぼくたちの美しさだって、”ジャンプ”して魔術的存在になることに比べたら意味がないことさ

(この話を聞いたエイミーが泣いてロマンティックな部分がありますがが割愛します)

キスをして家で別れたが、私はこれが悪い予兆だとわかっていた。

(簡略)

その後、カルロスはエイミーと母親のシルヴィアの関係が長い間悪かったことを知っていて、二人の関係を修復するアドバイスをし、それに従った結果、兄も含め家族関係を良好にすることができたというカルロスのいい面を紹介するエピソードが紹介されています。

カルロスは、私と正式に結婚したいがエネルギー的にはもう結婚しているので一緒にメキシコにハネムーンに行こうといだした。

0 件のコメント: