2016年12月11日日曜日

環(11)4 ヘナロの弟子たち(2)

カルロスは、パブリトにあの日、ネストールも底なしの深見へジャンプしたのだと言われ驚きます。
ネストールは、(みんなを目撃したので)それでウィットネス(目撃者)と呼ばれるようになったのだそうです。

カルロスがネストールにジャンプのことを尋ねます。

ネストールは、カルロス、パブリトの二人のあと、しばらくしてからジャンプしました。(環234)
彼は、二人のジャンプを「ウィットネス」として見届けたのです。

ふたり(カルロスとパブリト)は抱き合って、あの端へ走って行くのが見えた。それから、ふたりとも凧みたいに空へ舞ったんだ。パブリトはまっすぐ飛んで行って、落っこちた。きみは少し上へあがって、あの端から少し離れてから落っこちたよ

カルロスはそれは幻覚ではなかったかと尋ねますが逆にあきれられてしまいます。
それから三人でのジャンプ議論が続きます。

二人のジャンプの後、ネストールは神経がずたずたになって気を失ってしまいます。(環239)
意識がもどってドン・ファンとドン・ヘナロを捜しましたが二人は、行ってしまったあとでした。(どこに?)

ドン・ファンとドン・ヘナロは、二人がジャンプをしたあと手をふってネストールにも別れをつげていたのです。

悲しくなったネストールは、コヨーテになってジャンプしたのだそうです。

生き返って気がつくと、マザテックの老呪術師、ポルフィリオ(Porfirio)の小屋で座っていました。それからポルフィリオの元で修行をします。

マザテックは、ドン・ヘナロと同じ部族です。このポルフィリオという人は長いドン・ファンのシリーズでもここにしか登場しませんが、ヤキ・インディアンが幻覚性植物を使わないというのが正しいとすると、ドン・ファン=実は、マザテック説というのもあり得るかもしれません。(もちろん、ホイチョル族説も有力です)

一方、エリヒオはベニニョと一緒にジャンプしたそうです。(環242)

カルロスがジャンプのあと(生き返ってから)見た生々しい夢や幻影、中でも不思議なチャコールグレーのドームについて話すと、そのドームに、ナワールとヘナロがいるのだと告げられます。(環246)

ラ・ゴルダがいきなりやってきたので男たちは、そそくさといとまを告げました。

なんだか、登場人物が、脈絡なく行ったり来たり、出はいりしているだけのように思えます。

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