2016年12月28日水曜日

Amy(10) 3 フロリンダとの再会(3/3)

ガイア書店で催されたフロリンダ・ドナーの講演会がはけました。

(ガイア書店の)外では、魔術的理由でサンフランシスコに今夜滞在するとよくないことが起こるというので空港へ向かうリムジンを待たせてあった。

フロリンダが分かれるときくれた連絡先は私書箱だった。
彼女が、この再会は大変重要だと思っていることがわかった。

父の死以降、ぽっかり穴があいたようになっていたので、最初の小説、”Desire”が成功をおさめていたにもかかわらず、フロリンダとの再会は刺激的だった。(Amy43)


フロリンダの新しい本をすぐに読んだ。
彼女のドン・ファンやカスタネダとのトレーニング、大フロリンダ(Big Florinda)に率いられた一団の女性呪術師たちなどについて書かれていた。
感想と一緒に自分のこの前の著書、”Prodigy”を送った。

さっそく彼女から電話がかかってきた。
次回は、ロスで会おうという話になった。


彼女が、サンフランシスコを発ったとき、宿泊したホテルに荷物を取りに寄ったらロビーにドン・ファンがいたが、挨拶をしなかった、という話をした。

これは幽霊?どういうこと?と尋ねたがはぐらかされてしまった。

ところでアンナマリーとはまだ会ってるの?そうならよろしく伝えて。
そうそう、ガイア書店で来月タイシャ・エイブラーという女性の本が出るって宣伝をみたけど・・。カルロスの序文があるでしょ?

と私が言うと、フロリンダは大笑いした。

アンナ・マリーがタイシャ・エイブラーよ

フロリンダが、キャロル・ティッグスについて話した。
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カルロス、タイシャとフロリンダは、キャロルが去ったときほとんど死にそうだったわ。彼女が消えていくので動揺していたの。キャロルは光るビーコンとして私たちを外の世界へ導くはずだった。彼女を見つけようとしたができなかったわ。夢の中でもできなかった。

悲惨だった。生き抜くために戦ったの。カルロスが最初、キャロルがジョギングをしているのを発見した。追いかけたが見失ってしまったわ。
そして数週間後。ポンっ!
サンタモニカのフェニックス書店で講演をしているとき聴衆の中にいるのを見つけたの。

彼女は完全に記憶がないの!10年間。消えていた。
キャロルが消えたのは1981年。
気づいたらアリゾナでさまよっていた。ビルの高さがやけに高いと感じたって、言っていたわ。

この1981年は、フロリンダがドン・ファンが90歳でセックスをしていたといっている年です。

キャロルはドン・ファンに頼まれた隠し財産を埋めてきたとか言ってたけど・・・でも、これは20年間ものあいだ世の中から隠れていた私たちが公に姿を現してもいいという予兆よ。

上記にさらに10年たしますと1971年から公に姿を現さないでいたことになります。
これでカスタネダは、私たち3人のことを書くことができるわ。
私たちはこの20年間の最大の秘密だったから。だから私もドン・ファンの教えについて書くことができたの。女の道は違うから。タイシャの訓練は私が受けたのとはまったく違うけど。

そしてあなたを見つけた!これも予兆よ。
あなたの小説を読んでわかった。あなたは私と同じ、夢見よ。(Amy44)
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Amyが夢見る人について尋ねると、フロリンダが答えた。
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呪術師には二種類ある。忍び寄るものと夢見るもの。私たち夢見は無のような世界に入っていくの。自我がなくなると流体的になってもはや夢見ているときも起きているときも同じことになるわ。(Amy45)

タイシャは忍びよる者。忍びよる者がエゴをなくすと別の人格になることができるわ。忍びよる者は、”the Theatre of the Real”に住んでいるといわれているの。
カルロスは「忍び寄りは自分をなくすことができる方法」だと言っているわ。
忍びよる者は、日常生活が戦闘場だ、エゴとの戦いはいつまでも終わらないからだ」と。

ドン・ファンがこういったわ
フロリンダ、お前のエゴを大きなけむくじゃらの怠け者の犬だと思え。そいつに裏のポーチに行って寝てろと言え。そいつの周りを歩き回れ。そいつを殺すことはできないからな。エゴは千もの頭を持つヒドラだ。ポーチにいる疲れた年老いた犬の周りを歩き回れ

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