2016年10月21日金曜日

”フォロワーズ(The Followers)”の話(前篇)(5)『ドン・カルロスの教え』(7)

彼らはトパンガ峡谷にある家に持ち帰っては持ち帰ったゴミの見分を行った。
重要そうにみえるものは取っておいた。

彼らは捨てられた物からカスタネダについて多くのことを学ぶことができた。

70代、独身で孤独だと言われていた呪術師が少なくとも5人の女性 ~ 三人の魔女の内の二人(強力な呪術の実践者であり彼女たち自身もベストセラー作家。彼女たち自身もドン・ファンに教えてもらったと言っている) ~ 、50代の家政婦、カルロスが養子に迎えた若い女性、そして身体に障害をもった女性だ。
彼女は何年も前ドン・ファンとの活動の際にエネルギー的に壊れたと言われている。

Amy Wallaceの本で、魔女たちが自分の口でドン・ファンから直接習ったことはないと言ったとあります。養子に迎えた若い女性というのは、The Blue Scout、本名Patricia Partin、後にNury Alexanderに改名した女性です。彼女は、後にDeath Valley で白骨死体で発見されます。
障害を持った女性は、誰でしょう?Amy Wallaceの本が途中ですのでもし記載があれば追記します。

カルロスと60代になった魔女たちはたくさんの鶏肉と卵を食べていた ~ 菜食を心がけていたthe Followerたちは気に食わなかった。

彼らは、陶磁器の蛇やメキシコ製の陶器が好きだった。屋敷に住んでいる誰かはそそっかしいらしくしょっちゅう物を壊しては捨てていた。物を修理するつもりはないようだった。女たちは高級服が好きだった ~ アルマーニ、バーニーズ、ニーマンマーカス。

節約は好きではないのだろう。着古したものは細かく切って捨ててしまう。たまに切り忘れるときもある ~ ガビは、DKNY(ダナ・キャラン・ニューヨーク)のパンツを手に入れた。しばらく後では、魔女が着ていたものらしい皮のジャケットも手に入れた。
グレッグにぴったりだったので彼のお気に入りになった。

呪術師と魔女たちはトイレの匂い消しにマッチを使っていた。アナグラムやクロスワードパズルなど言葉遊びのゲームが好きだ。
髪は自分たちで切っていた。The Nation and to The New Republicを購読していた。ドイツのチョコレートとダイエットペプシ、小瓶のウォッカ、Kotex Light Daysの生理パッド。

魔女たちは、生理を自由にコントロールでき、止めることもできると言っていました
また女性たちがすでに60代ということから、逆にマジカルな印象も受けます。

インシュリン注射器、鍼灸の針、中国の提灯、赤い取ってのついた庭ばさみ、睡眠薬(phenobarbital)、Tiffany’sの小さな青い箱、健康食と肝臓がんについての本、使い終わった小切手の端、銀行書類、法務関連書類、印税の写し、高級ヨットのパンフレット、ハワイ旅行券の半券、ファンや狂信者からの手紙、大量の留守電のテープ、身内の電話番号リスト ~ 住人の一人はエコロジー関連の旅とフリオ・イグレシアスが好きだった。

呪術師本人はラスベガスでの結婚にご執心のようだった。

ゴミの中で見つかった結婚証明の中にはカスタネダが魔女二人と正式に結婚していることがわかった。二つの結婚の日付はたったの1993年の二日違いだった。記録によると(カルロス以外にも)魔女と内部メンバーの男性たちも結婚をしていた。カスタネダの出版エージェントであり作家でもあるブルース・ワグナー(Bruce Wagner)もその一人だった。
彼はこの件に関してインタビューを受けたが長くてとりとめのない内容で詳細に関して述べることを拒んだ。

ベガスで結婚した二人とは、フロリンダ・ドナー(1993/9/23)とキャロル・ティッグス(女ナワール)(1993/9/29)の二人です。(BBCNo.5)(Amy412-413)

二人が収穫物を持ち去ろうと車へ急いだとき、家の門から白い服をきた人間が現れた。

「ヘイ!」

The Followersたちは凍てついて振り向いた。門から出てきたのはChacmolの一人だった。30代のショートヘアの女性。
The Followersたちは、前に内部集会とつき合いのあったので、この女性を知っていた。

Chacmolは、メキシコのTula(トゥーラ)とユカタンにあるマヤのピラミッドに立っている”恐ろしい夢の番人”にちなんでつけられた名称だ。Chacmolsは、カスタネダのボディガードやヘルパーの役割を担っていた。
実践教室や有料講座では、マジカルパスのデモンストレーションを見せていた。

ここでマジカルパスの説明が続きますが省略します。

Chacmolは怒りに燃えた目でグレッグとガビをにらんで怒鳴った。

「どういうつもり?!」

「ただのゴミじゃない」とガビ。
不思議と冷静だった。
Chacmolはガビの手からゴミ袋をひったくるとグレッグにも袋をおくように身体で示した。「二度と私たちに近づかないで」袋を片付けながら叫んだ。

「そういうことか・・・」グレッグも冷静に考えた。ガビの手をとるとしれっと車に向かった。歩きながらグレッグがChacmolにいった「カルロスによろしくと伝えてくれ!」

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”フォロワーズ(The Followers)”の話(前篇)~完~

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