ジェレミーは、ドン・ファンの教えの通りに夢の中で行動していた。(簡略化してます)
山の上からスキップをして崖を飛び下り湖に向かった。(簡略化してます)
場面が一転して彼は小さな入江に立っていた。夢見を続けるために、彼は自分の手を少し眺めた。
入江を離れて深い森に入っていくとヘンゼルとグレーテルの家のような建物があった。彼は、それが打ち捨てられたリゾートホテルだとわかった。中を冒険してみることにした。
場面がまた変わった。ロビーや椅子、ギフトショップなどがあるが蜘蛛の巣がそこかしこに張っていた。見れば見るほど、風景がしっかりとしたものになっていった。
ギフトショップに入るとレジの後ろに開口部があって青緑色の世界がそこから見えた。
彼は大きな声で話した。
「わたしは呪術師たちがいるところへ行きたい。わたしを呪術師たちのところへ・・・・」
内気で非常に賢いJeremy Davidsonは70年代後半にカスタネダの著作に出会った。
高校で物理を専攻していた。彼はまえから普通ではないものごとに興味があった。幻覚性ドラッグも試したし東西の哲学書も読み漁った。彼は仏教徒でサイエントロジーの会員、無神論者で正統派のユダヤ人だった。最近、不幸な時期がありカスタネダの作品に出合った。『教え』からはじまり今は8冊目になる。
サイエントロジーは、日本でもトム・クルーズですっかり有名になりました。
Amazonで配信されている「プリーチャー」の第一回でいきなりトム・クルーズが爆発しちゃうのでビックリしました。トム・クルーズに許可なんてとってないと思うのですが、なんであんな大胆なことできるのでしょう?
カルロス自身は長い間公けに現れることはなかった。静かにパンドラの邸宅で魔女たちと暮らしていてアメリカとメキシコを行ったり来たりし、新しいタイトルを次々と出版して新たなメッセージと(呪術の)やり方を伝えていた。
カルロスは、ドン・ファンは1973年に戦士として”欠点のない死”を迎えたと言っていたが新しい作品でも継続してドン・ファンの新しい教えを書いていた。
熱心な読者たちはカルロスの作品がだんだんと文化人類学的な内容が減って来て次第に現象学や東洋の神秘学、実存主義などの影響を受けて退屈なものになってきていると感じていた。
ドン・ファンが去ってカルロスは呪術師の系譜を継ぐ者としてナワールになった。もう弟子ではなく彼が預言者となったのだ。
作品が進むにつれ彼の興味はどんどん「夢見」に傾いていった。
カルロスによるとドン・ファンは普通の世界と「第二の注意力」と呼ばれる見えていない世界の間をつなぐ存在だという。西洋の考えでは我々のこの世界はただひとつのものだが、ドンファンによると世界は連続的なかたまりでまるでタマネギの皮のようになっているという。ドン・ファンによると我々にはそうした未知の世界に入っていく力があるそうだ。(簡略化してます)
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