2016年8月19日金曜日

人間は光るタマゴか?

先のエントリーで下記の引用を掲載しました。

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人間は光の繊維のようなものでできており、それがタマゴの形になるように身体にまきついているのだと言った。ヘソのあたりから一組の長い繊維が出てくる。その繊維がジェナロのバランスの秘密だ。(分離133)
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これに類する表現は、今後もシリーズを通して登場しますし、ドン・ファンたち老呪術師たちが身に着けている”見る”能力の現れです。

他にも宇宙が階層的な構造になっているとか平行世界が存在しているといった概念がありますが、これれは他の地域の宗教やSFのモチーフでも割と目にする考え方だと思います。

仮に、「悟り(見る)」を開いた場合、人が「光るタマゴ」のように見えるというのが「真理」だった場合どうでしょうか?

「真理」は、古代メキシコインディアンだけでなく世界中で見出されているのではないでしょうか?
「知者」がメキシコだけしかいなかったということはさすがにないですよね。

宗教体系が整備されたメジャーな宗教であれ、原始的な宗教であれ世界各地で、人間は光るタマゴだと悟りを開いた人々が言っているのではないのでしょうか?

グルジェフなんてどうなんでしょう?―いかん、いかん。これ以上ネタを広げるわけにはいきませんな。昔、分厚いやつを一冊持ってたんですよ。ウスペンスキーのやつも。
これまたどちらも英語だったんで読まないままどこかへ行ってしまいました。

でもね。新宗教とか近世・現代のカルト系の団体が「光るタマゴ」と言ってるのでは納得できないんです。もっと古い連中が言ってないとね。権威主義っていうのではなくて、昔から知られていることでないと。奥義であってもいいのかもしれないですが、ドン・ファンは割と軽く明かしていますので、そんな大げさな秘密ってほどでもないのかと思います。どのみち修練しないと見えないわけですし。一般人が知ったところでなんの役にも立たないし。

試しに、luminous egg human being とかluminous fiber human beingとか引いても、この分野ではカスタネダ関係の記事しか検索にかかってきません。

ドン・ファンならどう説明するのでしょう。人間できてますからインディアンだけ優れていたとは言わないと思います。


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