2016年6月1日水曜日

第三次カスタネダブーム

自分の「終活」もたけなわ?な中、にわかに第三次カスタネダ(マイ)ブームにわいています。
そりゃ「終活」ですから、「死」についてとことん語られてるカスタネダでしょ?

死はお前の左側にいる

ですからね~。

全部で12巻も(しかない?)あるカスタネダの著作ですが、これから読まれる人に勧めるなら初期三部作の二巻目『呪術の体験 - 分離したリアリティ』という話からがよいなという結論に達しました。

1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』

というのが本来の順番ですが、再読してあらためて思ったのは、

2.『分離したリアリティ』
1.『ドン・ファンの教え』
3.『イクストランへの旅』

の順が良いと思いました。

また、1.の『ドン・ファンの教え』をもし読む場合は、後半の「フィールドノート」は研究論文の付録みたいなもので堅苦しいだけですから読まなくても構わないと思います。(コストパフォーマンス悪いですな)

※太田出版の新装版はこざっぱりしてますが、あたしは二見書房版の装丁がオリジナル本と同じなので好きです。

12冊の著作の内、あたしが1979年頃に原著で読んだのはペーパーバックで販売されていた第4巻『力の話』までです。

5の『力の第二の環』は、滞米中にハードカバーで発売(1977年)されていたので買ってあったものの結局、読まずじまいで昨年「自炊」してしまいました。

アマゾンの購入履歴によると『沈黙の力』と『無限の本質』を除く日本語版をまとめ買いしたのが2000年。
家人が入院中で一人暮らしなのをいいことに思い切り趣味(これが趣味か?)に入っておりました。

4巻目以外はすべて「二見書房」という精神世界系の本が得意な出版社から出ていました。
(8番目の『沈黙の力』は、単に買いそこねていたのを気づかずに過ごしていただけ?)

一方、理由はわかりませんが、4番の日本語版『力の話』だけは当時、講談社学術文庫から別の翻訳者で出ていてタイトルもまったく異なる『未知の次元』という名前でした。
『未知の次元』は、この「まとめ買い」の時に一緒に買いました…が…、なんと買ってからすでに持っていることに気づき(笑)
しばらく『未知の次元』を二冊本棚に並べていました。

そして『未知の次元』は、その後、開きもせず・・・そしてこれがまさか自分がすでに原著では読んだ『力の話』だとはまったく気づかず(開いてもいないわけだし・・・)つい最近まで至るという体たらく。

あらためてカスタネダの本を検索すると『力の話』というタイトルで2014年にあらためて前述の太田出版から二見書房版の翻訳者で出版されていたことを知り再度買いました。
要するにこの3巻目は英語版も入れると四冊(内三冊は自炊しちゃったけど)持っていることになりますな。

たしか、カスタネダが高いところから飛び降りる話を読んだのに、そのエピソードがないなぁなんて思っていたのは翻訳版の『未知の次元』を読んでいなかったからなんですな。


1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』(1974年)
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』(1974年)
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』(1974年)
4.『力の話』(2014年)
  ※『未知の次元』ハードカバー(講談社)は1979年発行。文庫版(講談社学術文庫)は、1993年発行。
5.『呪術の彼方へ - 力の第二の環』(1978年)
6.『呪術と夢見 - イーグルの贈り物』(1982年)
7.『意識への回帰 - 内からの炎』(1985年)
8.『沈黙の力 - 意識の処女地』(1990年)
9.『夢見の技法 - 超意識への飛翔』(1994年)
10.『呪術の実践 - 古代メキシコ・シャーマンの知恵』(1998年)
11.『時の輪 - 古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索』(2002年)
12.『無限の本質 - 呪術師との訣別』(2002年)

著者のカスタネダについてあまり本気で調べたことがないのでウィキペディアを読んでみました。

日本語版と英語版ウィキペディアでは情報量が圧倒的に違っていて、英語版では、その後のカスタネダの怪しげな千石イエス風の生活や他の学者たちの評価や議論などたくさん記されていて参考になります。(なんの?(笑))







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