2014年8月3日日曜日

千の風チューニング

ひとつ前のエントリーで”カントリーチューニング”のManjiについて触れました。

ブルースハープの普通のチューニングではなくて5番の吹い音を半音上げた(Cハープなら)ファの#になっている製品です。通販でも買えますし、小型の模型作りに使用する電動ヤスリを使って5番の吸い側のリードの先端を削ると自分でも作れます。

ブルースの演奏ではなくて、もう少し(語弊があるかもですが)「ハーモニカらしい」メロディアスな曲をやりたいときに必要です。代表的なものだとGeorgia On My Mind。

あたしは、イーグルスの"Desperado"を演る時にも使っています。

で、今回のネタですが、カントリーチューニングではないけど同じように最近、自分でハーモニカのリードを削りましたので、そのご報告です。

これは演奏したい曲が先にあって、それを吹くためには削るしかないなという流れです。
それは、波木克己さんが演奏している「千の風になって」です。

TOMBOハーモニカの公式サイトに載っている演奏はそりゃ素晴らしくて、音を合わせてみたのですが最初どのキーのものを使っているのかわかりませんでした。

追記2019/12/17)TOMBOサイトで見つけられなくなっているので上記にYoutubeへのリンクを設けました。

やがてYouTubeに同じ波木さんがライブで演奏している映像を見つけました。それは曲のアレンジは同じスタイルですがキーが違っていました。これもあわせてみるとどうしても合わない。

待てよ?と思ってカントリーチューニングで合わせてみるとドンピシャなんですよ。

ところが三番のベンドがどうしてもお手本のようにきれいに出せない。そこはそれベンドですからね。波木先生は、やはり達人だからベンドで完璧なラを出せているのか?!
悩んだあげく師匠に尋ねたら、あっさりと。「あ、これは3番の吹きベンドを削って一音上げて”ラ”を出してるんですよ」とのこと。

さらに3番の吹きリードは先端に錘(おもり)のような金属がついているのでこれを取り除くと比較的安全にラの音を作れるとのこと。
このようなメロディアスな曲をやるにはトンボのメジャーボーイが向いているとのこともあり死蔵していた2009年11月1日に買った初めてのハーモニカを改造することにしました。

師匠のいうようにいい感じで3番の吹きでラを作ることができ、不安定なベンドによるラではなく吹きできれいなラが誕生。

もちろん波木さんのような美しさは到底実現できませんが、あのカッコイイアレンジで千の風を楽しむことができるようになりました。

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