2014年3月14日金曜日

ブルースライブ・チャレンジ以前ナイツ

ローリングストーンズのコンサートも終わったので、ミュンヘンに行きました。(どんな生活なんだ?)
ブルースをやっているというライブハウスを探して恐る恐る。

一週間の滞在で電車には大分慣れてはいるものの行ったことがない区域だったので少し不安でした。
店は「Hide Out」という名前でたまたま木曜が定例の「ジャムセッション」の日だったというのと連日の「日本人会」(笑)に疲れたのでその夜だけ放免してもらいました。

住所を頼りに暗くなった見知らぬ街に向かいStreet Viewで確認してあった店の前につくと店の前で喫煙休憩中の小粋な男性と目があいました。
挨拶して、ここはブルースの店ですよね?と聞いたらいきなり日本語で「日本の方ですか?」と返されてビックリ。
ちょうど隣がWasabiという日本料理の店でお客で駐在員だとおっしゃっていました。
現地に長いと立ち居振る舞いがあちらの感じになるので日本人に見えなくなるんですよね。

さてブルースとロックの店というのがホームページに書いてある店の触れ込みで、木曜には毎週「ブルース」のジャムセッションデーとあります。これは勇気を出して行くしかない!

開店(8時)と同時を目指したので案の定店には客あたし一人。
割と大きな店で奥にステージ。カウンターには可愛い黒人のママ。ブルースだぞ!(リンク先は、ドイツのどこかのサイトで見つけました)

チャージは3ドル(€)の前払い。飲み物は後です。ビールが4ドル弱だったので7ドル。
この3ドルはミュージシャンに入るそうです。
しめて7ドルだから現地の感覚だと700円。東京に比べるとぐっと安いですね。(この日の換算ですとなんと円が弱くて1000円以上ですが、だとしても安い)

今、店を開けたばかりなの。演奏は9時からだけどいいかしら?と言われましたが待つことにしました。

よくわからないドイツ語のホームページにある今日のスケジュールには「バンド」が「アコースティック・ギター」の誰それって書いてありました。
うーん。アコギかぁ。珍しいなぁ。いまいちだよなぁ。でも仕方ないや~。
なかなか人が来ないのでママも「変ね~。誰も現れないなんて……」

なんて言っていたら9時前にようやく一人のお兄さんがギターを背負って登場。他の客も若者中心にバラバラと。

やおらマイクをセットしたら歌いだした。
なるほど。ホストバンド(一人だけど(笑))がまずお手本で歌うのかな?と思っていたらなんだか違う。フォークソングなんですよ(笑)
三曲やったけどみな同じような調子(ブルースも同じ調子だけど(笑))。彼は三曲やったら降りて、少し前にきていた若者(女二人、男一人)と知り合いらしく声をかけて彼らが舞台に。

なんと男がアコギギターで女が各々、バイオリンとチェロ!
女の子たちがめちゃくちゃ美しかったのでそれはそれでいいのですが・・・。
でも歌がソロギターの若者とまったく同じような感じのムーディーな曲ばかり。ギターの弾き語りです。
どうみてもブルースじゃない。しかもジャムセッションでもない。グループないしは一人で完結したバンドが交代で出演する感じ。進行役もいない。

そういえばステージにはドラムセットも無いよなぁ。

客もそこそこ入ってきて。僕の隣には黒人の中年二人と白人のおじさんの三人。少し酔ってる感じ。
そのおじさんたちはチャージの値段を知らなかったので彼らも初めての客だった模様。

他は、常連っぽい若者中心。

やがてフォークで盛り上がる中、エレキを持った優しそうな若者が登場。みんなドイツ語なので何を話しているかは雰囲気でしかわからないのですが。どうやら彼も「ジャムセッション」だと思ってきたらしいんですよ。

すでに歌い終わった三重奏たちやソロのフォークシンガーから「演んなよ」攻撃。
彼はめちゃくちゃ腰がひけちゃって「だって。ぼく歌わないし」(ヴォーカルや他の楽器といっしょに合奏したかった)

するとそれをみていた隣のおやじたちからはもうパワハラまがいの「ここにきて演んなかったら男じゃね~ぞ!!やれやれ!!やれったらやれよ(笑)。ほらほら」←多分
「な?そうだろ?」とあたしにも目で同意をうながす。

耳をすますと彼がやりたかったのはジミヘンらしい。

観念した彼は三重奏のお兄さんにしぶしぶ応援をたのんでようやくギターを持って舞台にあがってジミヘンやったんですが・・・・助っ人のギターはすごく上手なのですがでも相手はアコギのフォークソングだから。ぜんぜんジミヘンって感じにならないし調子もでない。

いやぁ。これは参ったと彼の演奏が終わったところで23時近くに。這う這うの体で引き上げました。
それにしてもハーモニカでよかった。あそこでギターを持ってたらどんな目にあってるかわかったもんじゃない。ただの音楽好きの東洋人だと思われただけで済みました。

外国のライブハウスで実演までは行けなかったのは残念ですがいい思い出になりました。

ベルリンの話はこちら

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