2013年4月5日金曜日

先生方の教え

以前、「先生方が本に書かれていることで無駄なことはないですね」と書いたことがあります。

あたしに限ってのことかもですが、残念なことにこうした大切なことってその時には刺さらないんですよね。だいぶ後になってから解る。

ちょうど親になってはじめて自分の親の気持ちがわかるってな感じで、もっと早くわかっていれば上達も早かったのになんて後悔します。

ま、結果的に「わかる」とこまでは習得なり上達したわけですから、わからないままよりはだいぶましかもしれません。

本に書いてあることもそうですが、ハーモニカの師匠に教わったことも後でじわっと身に染みるなんてことが多いです。

そんな一例を披露します。

あたしの基礎練習の一つに、『初心者に絶対!! ブルースハープ初歩の初歩入門 』(田中光栄 著)に掲載されているスケール練習があります。

「ドミレファ」、「ドレミド」、「ドレミファ」の三パターンを下から上までと上から下までを繰り返します。
2010年から少しずつ続けていまして、一日一回行っています。三年ですね。
低音のベンドがある程度できるまでは中音・高音のオクターブへは進まず、まずは1~4番穴での3パターンを続けて今は全オクターブをやっています。
一日、一回しかやらないからですが、いまだにきれいなレガートにならず音の粒がぶつぶつした感じです。

さて、教本には「音を間違えたら、もどってやり直すべし」と書いてあります。
この「教え」を思い出したのは実に最近です。
なぜ?だからどうだ?ってのはよく説明できないのですが、ちゃんときれいな単音がでないととにかくダメだというのがなんとなく自発的に身に染みてきたんですよね。ようやく(笑)。
ちゃんとでないと気持ち悪い。ちょっとでも隣の音が混じるといやぁ~な気持ちに(笑)。

あぁ、田中先生のおっしゃっていたことはこれなんだなぁ、と。

結局、「教え」が刺さってない間は、単音をきれいに出すことにこだわるような段階ではない?ということもあるのかもしれませんね。

このスケールを吹き吸いしていますと、自分が間違いやすい場所に特徴があることがわかってきます。
この自分のヘタな箇所、苦手な箇所についても師匠から教わりました。
他の穴の音が混じってしまう場合、自分はどうも向かって右側の穴を一緒に吹きがちだなぁとか。
人それぞれのクセがわかってくるそうです。

あたしの場合は、7番穴と8番穴あたりでついつい右側の音が混じってしまうことが多いです。
この教えも忘れていたわけではないですが、自分の確かな問題として課題にあげるということが前述の「スケール練習で音を間違えたらもどってやりなおす」という教えを実践する段階になってはじめてその価値を実感したということです。

きっとハナからそのあたりがわかる人ってのを「才能」あるっていうのだろうなぁ。



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