2011年10月9日日曜日

世界は言葉でできている

世界は言葉でできている 』という深夜番組が始まるという話を聴きまして。

その通りなんだよ、わかってるじゃないか、と一人で答えました。
テレビ番組の本
あたしたちの世界は言葉によって認識されてまして、言葉によるイメージで作られています。

このテーマは哲学の分野の扱いでしたが「GIZMODE」に掲載された2010年の「言葉が違えば住んでる世界も違う」という記事で科学者が真剣に研究していることを知りました。

簡単な例では、ドイツ語やフランス語にある名詞の「性」の影響が述べられているのですが、興味深いのは空間認識の違い。

アボリジニの集団の中に、相対位置に関する用語を持たないグループがいて彼らの会話ではすべてに東西南北という方位をあらわして空間認識を行うのだそうです。この言語の場合、広い場所では違和感がないのですが、家の中でトイレを教える場合など非常に煩雑になります。研究者の実験では、円形の平面のホテルに配置された同じ平面の部屋がある場合。英語や日本語では、どの部屋も「同じ」という認識ですが、このグループの言語では厳密に異なる部屋としてとらえられるのだそうです。

「論語」では、最終章である尭曰二十(ぎょうえつにじゅう)の最後、オーラスですな。
ここで、「言葉を知らざるものは人を知らず」として締めくくっています。孔子も世界認識における言葉の最重要性に気がついていたのでしょうね。


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