2011年1月24日月曜日

穴八幡

いつも辛気臭いことを書いてますが、今日は一層辛気臭い話です。
自分が老いて行って、本当に死が近づいてくるのを実感するシグナルについて以下列挙します。

1)穴八幡の御札を貼れなくなる

以前、「穴八幡」のことを職場の会議で言ったら誰も知りませんでした。
結構東京の人も多いのに。地方の習慣なんてだんだんすたれて行くのだなぁなんて思いました。

そういえば、東京でも地元の人が少ない西側では、お盆に盆提灯出したり送り火したりとか、まったく目にしませんが、今暮らしている東側では今でも、その時期になると素焼きの皿(焙烙)で燃やしている姿を見かけます。

さて、「穴八幡」は毎年NHKのニュースなどで紹介されますが、冬至に売り出す「一陽来復」御札で有名で、いただいたお札はその年に定められた「方角」に向けて大晦日の24時に部屋の角に糊で貼り付けます。商売繁盛の御札なので、小料理屋さんの厨房の角に張られてたりしますな。

あたしの父方の連中は商売人でもないのにお札を貼る習慣を続けてまして、子供の頃から磁石を使って方角を確認した後、除夜の鐘を聞きながら、椅子に乗って御札を貼る父親の姿を見ていたものです。

さ。ここから辛気臭いっすよ。
オヤジが年取ると、へたってきますな。まず早稲田にある穴八幡神社に出かけるのが億劫になってくる。
せっかく続けている習慣だしってんで、すっかり大人のあたしが代わりに買ってきてあげるわけです。
もっと年とると、高いところに登ってお札を貼りかえるのができなくなってくる。こうなるともうダメで、要するに「穴八幡」の御札を張れなくなったら人生「卒業」だな。と。

で、他に「人生卒業」の兆しって何かな?なんて考えますと。

2)ジャンプができなくなる

ラジオ体操の参加者は、年配の人が多いせいか、先生がこんな指導を話します。
「さ!朝です。こわばった身体をほぐしましょう!まずはその場で軽くジャンプ!――ヒザや腰に心配のある方は肩の上げ下げだけしてください」

観察してますと、年齢が上になるとジャンプできません。
特に同年代ですと、女性が先にできなくなります。(女性が長命なのに、そこの悪化だけは女が先なんですよね~)

3)足のつめを自分で切れなくなる

身体をかがめないので人に手伝ってもらわなければなりませんな。
あたしも両親の足の爪切ってました。(母は存命だって(笑))

以上の三か条を頭に刻みつけて、今後をにらんでまいりたいと思います。
あ~辛気臭い。

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