2010年10月11日月曜日

ぼくには数字が数字に見える

円周率を1000桁まで暗記というか暗証することに挑戦しました。

5年前くらいの話です。 奇しくも俳優の伊東四朗が円周率を覚えたって聞いたので、なんとなくブームだったのかも。

あたしは、記憶力については普通。っていうよりかどちらかというと悪い方ですので一般的な「記憶術」のような方法を使って覚えるわけです。

まず、いきなり円周率を覚えるのではなく、円周率の数列を覚えるベースとなる「基本数字」を記憶する訓練をします。これに数週間費やします。

次に、この基本数字記憶を使って100桁ずつ覚えていきます。時間さえあれば、一通り1000桁までですと、誰でも一ヶ月くらいで覚えられるようになると思います。

当時は、覚えると欲が出て5000桁まで行きたいなってんで円周率の基本データさえあれば、何万桁でも表示できる暗証用CGIプログラムを作ったりして楽しんでいました。

NHKスペシャル『ブレインマン 』というBBCの番組で世界的に有名になったサヴァン(賢人症)、ダニエル・タメットさんの著書『ぼくには数字が風景に見える 』では、ダニエルはパートナーの協力を得て、2万数千桁まで覚え、見事、実験?に合格します。

あたしは、この本を読むまでサヴァン的能力の持ち主は、努力しないでも記憶してしまうものだろうと勝手に思っていたのですが、ダニエルさんのような天才も、わざわざ努力して「覚える」んだ!と変な感動をしたものです。

彼の場合は、数字が立体形状に見えるようで、あたしら凡人が記憶する方法とはまったく違うようです。

1000桁の間には、なんとなく語呂がよくて覚えやす箇所がいくつかありますが、700桁台に、9が連続6個続く場所がありまして、ここは特に覚えやすくて調子がいい。

なんて思っていたらダニエルさんの本を読んだら彼もここが大好きだそうで、「ファインマンの数字 」と呼ばれている箇所なんだそうです。
物理学の教科書で有名なあのファインマン博士が発見した箇所だそうです。

今は、調子のよい時だと1000桁は、大体3分以内で暗証できます。
不思議なもので、集中が自然にとぎれて思考がどっかへ行っていても自律的に数百桁進んでいるような時もありますが、そんな場面で、いまどのあたりかな?なんて邪念が入るともうだめでとっちらかってしまいます。

実益が金輪際無いという意味では究極の趣味だといえます。
今後チャンスがあれば求道してみたいのが、ハンニバル・レクター博士が活用していたという「記憶の宮殿」ゲーム。
興味のある人はGoogleってみてください。

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